【ブラッサム】モデルは作家・宇野千代|98歳まで恋も仕事もやめなかった人

朝ドラ「ブラッサム」のモデルとなった作家・宇野千代の解説記事 ブラッサム

2026年9月28日にはじまるNHK連続テレビ小説「ブラッサム」。

主人公・葉野珠(はの たま)のモデルは、作家の宇野千代(うの ちよ)です。

名前は聞いたことがあっても、「何をした人?」と言われると意外と答えられない。私もそうでした。

調べてみたら、朝ドラ130回でも足りなさそうな人生でした。

放送前にざっくり知っておくと、初回からぐっと面白くなります。

宇野千代を3行でいうと

  • 山口県岩国生まれ。懸賞小説の一等当選で作家になった
  • 4度結婚し、恋愛をそのまま小説にした
  • 雑誌を創刊し、着物をデザインした。98歳まで現役

「小説家」という肩書きだけだと、半分も説明できていない人です。

宇野千代の生涯を年表にまとめた図
宇野千代のあゆみ

山口県岩国に生まれる

宇野千代が生まれたのは1897年、明治30年。

現在の山口県岩国市です。生家は今も残されています。

岩国高等女学校を卒業したあと、小学校の代用教員になりました。

ここまでは、当時としてはごく順当な人生です。

教員をやめて、ひとりでソウルへ

ところが、同僚の教員との恋愛が問題になります。

そして、職を失いました

次に彼女が選んだのが、当時「京城」と呼ばれたソウルへ渡ることでした。

しかもひとりでです。明治生まれの、20代前半の女性がです。

この身の振り方の速さが、たぶんこの人の全部だと思います。

――ひとこと

20代のはじめに仕事を失って、ひとりで海の向こうへ。

私が同じ年頃だったころ、そんな発想はどこにもありませんでした。

周りにどう見られるかばかり気にして、無難なほうへ歩いていた気がします。

強いというより、「どう思われるか」の目盛りが最初から無い人なのかもしれません。

懸賞小説の一等で、作家になる

その後、従兄弟と結婚して札幌に移ります。

そこで応募した小説「脂粉の顔」が、時事新報の懸賞小説で一等に選ばれました。1921年のことです。

そして彼女は、単身で上京します。夫を置いて。

恋愛を、そのまま小説にした

代表作のひとつ『色ざんげ』。

画家・東郷青児との関係が下敷きになっているといわれます。

自分の恋愛を材料にして書く。しかも書かれた側も存命という状況です。

戦後の1957年には『おはん』で野間文芸賞と女流文学者賞を受賞しました。

こちらは完成までに長い年月がかかった作品です。「勢いだけの人」ではなかったことがよくわかります。

――ひとこと

夫を置いて上京、というくだりで、正直すこし引きました。

残されたほうを考えてしまうのは、私が長く家庭にいたからだと思います。

それでも読み進めてしまうのは、この人が自分の選んだことを一度も言い訳していないからでしょうか。

どちらも文庫で読めます。

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雑誌をつくり、着物をデザインした

作家としての顔と並んで大きいのが、ファッションの人としての宇野千代です。

1936年、女性向けのファッション雑誌「スタイル」を創刊

戦後は、自分で着物のデザインも手がけるようになります。

宇野千代の着物といえば、なんといっても

淡い地に桜を散らしたデザインは、いまも彼女の代名詞として知られています。

「ブラッサム」=花ひらく、というタイトルも、ここに掛かっているのだと思います。

宇野千代の桜に近い雰囲気のものは、いまも手に入ります。

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98歳まで、現役だった

1996年、98歳で亡くなります。

晩年まで書き続け、恋の話をし続けた人でした。

朝ドラのヒロインには「まっすぐでひたむき」な人が多いですが、宇野千代は少し違います。

自分の欲しいものに、まっすぐだった人。そんな感じがします。

石橋静河さんがどう演じるのか、そこが一番楽しみです。

――ひとこと

「もう年だから」が口ぐせになったのは、いつからだったでしょうか。

子どもの手が離れて時間はできたのに、新しいことを始める気力のほうが先になくなっていました。

98歳まで書いて、恋の話をし続けた人がいたと知ると、あの口ぐせがただの言い訳に見えてきます。

「ブラッサム」はどこまで史実?

朝ドラのヒロインは、実在の人物をモデルにしつつ、名前も設定も変えるのが通例です。

今回も主人公は葉野珠という架空の名前。出来事もそのままではないはずです。

なので、史実どおりに進むと思って見ると肩透かしを食います

「あの出来事が、どう作り変えられているか」を見るのが楽しい見方だと思います。

「ブラッサム」の基本情報

放送2026年9月28日(月)〜
主演石橋静河(葉野珠 役)
脚本櫻井剛・小松與志子
音楽fox capture plan
主題歌YOASOBI
語り三條雅幸アナウンサー

ドラマの珠は、山口・岩国で葉野家の長女として生まれます。

本を読むのが好きな子として育ち、女学校を出て代用教員に。

けれど解雇され、上京。懸賞小説への応募から作家の道に入ります。

関東大震災と戦争、結婚と離婚、そして借金。それらに向き合っていく——というのが大筋です。

まとめ

  • モデルは作家・宇野千代(1897–1996・山口県岩国出身)
  • 懸賞小説の一等で作家になり、4度結婚した
  • 雑誌「スタイル」を創刊し、桜柄の着物のデザイナーでもあった
  • 98歳まで現役だった

放送開始は2026年9月28日(月)。連続テレビ小説の第115作です。

宇野千代の暮らしを、もう少し

98歳まで元気に書き続けた人が、台所で何を作って食べていたのか。

本人のレシピと暮らし方をまとめた一冊が出ています。

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よくある質問

朝ドラ「ブラッサム」のモデルは誰ですか?

作家の宇野千代(1897〜1996)です。山口県岩国市の生まれで、98歳で亡くなるまで書き続けました。

宇野千代はどんなことをした人ですか?

懸賞小説の一等入選で作家になり、ファッション誌「スタイル」を創刊しました。自ら着物のデザインも手がけ、桜柄で知られています。

宇野千代は何回結婚しましたか?

4度結婚しています。自身の恋愛を題材にした『色ざんげ』などの作品を残しました。

「ブラッサム」の放送はいつからですか?

2026年9月28日(月)からです。主演は石橋静河さん、主題歌はYOASOBIが担当します。

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